真・角頭歩突き戦法(将棋世界2018年12月号)

  • 2018.11.03 Saturday
  • 09:34

 ところで、「特殊手筋」って、合駒を発生させるのか、はたまた△4七飛に打診をするのか。

 

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 さて、今月の将棋世界をざっと眺めてみた。

 私だけ好評の「我が突撃人生」は、大山名人編が終わって米長邦雄編に。突撃がケツ出しを語る。今回はイマイチだったが、いろいろと出てくること間違い無なしで、これから面白くなると思う。

 

 その故・米長邦雄氏が一時期、角頭歩突き戦法を採用していた。▲7六歩△3四歩▲8六歩。△8四歩ならば、▲2二角成△同銀▲7七桂と組むのが狙い。以下相手の出方によって、四間飛車や向かい飛車に変化する。

 そして王将戦で中原名人に挑んだ米長邦雄当時八段は、タイトル戦で角頭歩突きを採用。▲7六歩△3四歩▲8六歩。そこで中原誠名人は突撃しないで、平然と△4四歩。はぐらかされてしまったケツ出しの完敗でで終わった。

 

 

 実は角頭歩突きは米長邦雄氏のオリジナルといえない。

 角頭歩突き戦法、本来は後手番のハメ手っぽい戦法で、アマチュア強豪の人が創案した。私は確か、昔「将棋の公式(加藤治郎著)」という本で読んだ記憶がある。

 ▲7六歩△3四歩▲2六歩△2四歩。米長式と違って、飛車先の歩に対して突き返すのだから、ほんとうの意味で角頭歩戦法、いわば「真・角頭歩戦法」である。

 

 

 「イメージと読みの将棋観」P.136によると、この将棋が現在プロ棋士で「振り飛車党の裏芸」として指されていて、この10年間で34局も出現。戦績は先手の24勝10敗で芳しくないが、なんと34局中この局面で▲2五歩と突いたのは一局だけ。しかも、先手の見落としもあり後手が瞬殺してしまったのである。さすが真の角頭歩戦法、勝率10割。恐るべし。

 

 ちなみに、前述「将棋の公式(だったと思う)」には、▲2五歩ならば△同歩▲同飛に△3三桂と跳ねるのが狙いで、以下先手が飛車を2一に成り込めば△2二飛とぶつけるのが狙い。

 

 

 そこで先手は工夫して、▲2三飛成と控えて成リ込む。△2二飛のぶつけに▲2四歩と頑張る。

 しかし△2三飛▲同飛成△4五桂と乱戦に持ち込むが狙いと「将棋の公式(だったと思う)」に説明され、いわば後手の成功図的な局面が、今月の「イメージと読みの将棋観供廛董璽泯韻任△襦

(違ってたらゴメン。しかし何かの棋書に載ってたのは事実。自分にこんな戦法を作る能力はない)

 

 

 確か、別の「ハメ手破りの本」的な棋書に、▲2五歩△同歩▲同飛ではなく、▲2二角成△同銀▲2五歩△同歩▲同飛が紹介されていた。ここで後手に△1四角とヤラセ的に打ってもらい、▲1五角で良くなるような解説を読んだ記憶がある。

 しかし、良心的に△1四角ではなく、やはり△3三桂で、飛車を引けば△3二金と指す気がする。

 

 と、角頭歩に熱くなってしまった。

 ただ単に「34局中33局が▲2五歩と突いてない」というのは相当に驚きだった。そして、何かちゃんとした根拠があって突かないのか、本当は調べてなかったのでとりあえず「潰されない手」を指したのか、妙に気になった。おそらく、33回中33回とも、正しく指せば先手が勝つのだろうけど、落とし穴に落ちたくないので無難な手を指しただけではないかと。

 

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