内側から見る創価学会と公明党by浅山太一著@ディスカバー携書

  • 2018.01.28 Sunday
  • 09:28
評価:
---
---
---
()

JUGEMテーマ:最近読んだ本

 

 安保法案騒動の頃、「平和を愛する創価学会がが母体の公明党が、どうしてこの法律に賛成するのか」云々の声が左翼から上がり、「反乱」を起こす学会員もあらわれた。

 そもそも、創価学会と公明党はどのような関係なのか。創価学会員である筆者が内部から分析してみたのがこの本である。文章が下手で引用がアカデミック仕様なので、筆者は学者さんかと思ったら出版畑の人でした。

 内容は相当に創価学会に辛辣な部分があり、これを許容するのだから創価学会は懐が広い。

 1959年12月6日の男子部総会で池田大作氏は『安保改定に賛成するか、反対するか、別に御書には書いてないのです(P.152)』と。そして、元共産党の学会員もいれば社会党も自民党も労働組合員の創価学会員もいる。だから『学会としては、ああしろこうしろということは、皆さん方の自由に任せておきます(P.153)』と、創価学会にはいろいろな政治立場がいると『カクテル発言』をしていた。

 しかし、1962年には『信心のの弱い人は選挙に疑問を起こす(P.155)』と発言が変わり、この時点で既に公明政治連盟が発足している。更に日蓮の公開対決という文言で選挙活動を理論化するようになり(P.160)、1965年には、選挙のために『団結しないのは謗法(P.173)』と発言している。さらに、『選挙のために団結できない会員は絶対に成仏できない(P.174)』と「選挙=法戦」に変容していく。

 また、戸田城聖氏は『軍国主義と戦って投獄された平和主義者(P.101)』となっているが、日本で言う「平和主義者」のイメージとはかなり異なり、『日本の再軍備には反対ではない。社会人になるための教育として軍隊に入るのはいいことである(P.101)』旨の発言もある。

 

 他にもいろいろ興味深い話があった。

 『花の三丁目地区』『バリバリ君』『あおぞら家族』という漫画。これは聖教新聞や創価新報で連載された漫画で、いわば創価学会員の日常生活が描かれている漫画である。

 ところが、この三作品に『公明党が登場することはほとんどない(P.60)』と筆者は指摘する。バリバリ君なんて名前からして、バリバリ選挙活動をしていそうだが、違うらしい。しかし、『金のかかる選挙はキライだ』のような”ほのめかし”シーンはあると。この漫画、読みたくなった。

 最後にポスト池田体制の政治参加システムとして「創価学会仏」を論じ、『創価学会はなぜ正しいかの質問に、それは創価学会が仏であるから(P.225)』、すなわち創価学会は成仏したと。

 その他、学会が引用する日蓮の発言に偽書が含まれていること等、それにしてもこの書店員さん詳しい。

 それにしても創価学会は懐が広い。共産党だったら、確実に除名だろう。

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM