将棋電王戦第二局(Ponanza対佐藤天彦名人)についてー人間よ、タナトラ思想では私に勝てないぞ!

  • 2017.05.21 Sunday
  • 06:47

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 皆さんご存知のように、またもやコンピュータさんが圧勝しました。

 そしてこれで人間vsコンピュータの一騎打ち、電王戦は終了。最後に名人に連勝して終了とは、いかにも「お約束どおり」な気がします。

 

 棋譜はこちら。

http://live.shogi.or.jp/denou/kifu/2/denou201705200101.html

 

 結局、△5一銀と△5六角が全てだった気がする。

 

 

 △5一銀。いかにも素人っぽい手だが、そうではない。先手の早繰り銀に対して、△4三銀型で受けるための準備だが、通常は△6四歩△6三銀から5四に腰掛けて4三に引く。しかし、そのように進むと、△6四歩は無駄手どころかキズになっているのである。相手が確実に早繰り銀に来るならば、確かにこの方が良い。まさに「名人に定跡なし」。

 

 そしてもう一つの△5六角は、いわば普通の人間的な妙手だろう。

 ▲4八飛に△6五歩と仕掛け、以下一方的に攻め倒した。

 しかしである。△5六角直前の局面。これが問題だと思う。

 

 

 

 ▲5五歩が△5六角を甘く見た敗着、なんてことが言いたいわけではない。

 この局面、仮に▲5五歩と突こうと突かまいと、アマプロ問わず、先手の必勝型とまでは言わないが、おそらく▲の勝率が圧倒的になるだろう局面であることを、誰が否定できようか

 田中寅彦が居飛車穴熊を開発し、大山タイプ振り飛車を壊滅状態にして以来、穴熊は囲いから戦法に、そして戦法を超えて思想になった。すなわち「玉を固めて攻勢が取れれば勝ちやすい」と、まるで昭和の町道場で小銭賭けて将棋指してる力自慢のオッサンのような発想を、プロ棋士が「これが現代将棋の常識だ」と真顔で語るようになってしまったのだ。

 しかし、果たしてそれは盤上の真実だったのか。

 コンピュータさんは名人に、いや人間に対して、「将棋は相手より玉を固めて暴れれば勝てるほど簡単ではない。少なくとも私には通用しない」と教え諭し、そして将棋の世界から去っていったのだ。人間よ、もっと大きな将棋をさせと。

 

将棋世界、伊藤かりんちゃんに愛を伝えよう。

  • 2017.05.20 Saturday
  • 12:45

 当選者1名。二度目の挑戦。

 

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 前回も、年賀状の残りで挑んだ。

 その時の愛のメッセージは「紅白に出演した際に、右四間飛車の位置にいたって本当でしょうか」と書いた。

 今回の文面はこれ。果たして愛が伝わるだろうか。

 

 

 54歳にふさわしい風格ある文章だと思う。

将棋世界平成29年6月号より「詰めろ逃れの詰めろ逃れの詰めろ」

  • 2017.05.05 Friday
  • 10:10

 今回は詰将棋以外より。

 

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 将棋大賞ですね(P.74)。升田幸三章は千田翔太六段。△4二玉△6二金△8一飛や腰掛銀や対矢倉の左美濃が受賞対象になったとのこと。でも、その二つの戦法を編み出したのって、確かコンピュ...

 あと、藤井聡太四段と羽生善治三冠の将棋の図面を眺めていたら、P.31〜P.32が「内藤國雄九段のどっちが勝ち?」状態になってて感動した。一見羽生三冠負けを王手ラッシュして詰めろ逃れの詰めろでひっくり返す、と思ったら詰めろ逃れの詰めろ逃れの詰めろ(?)がかかって藤井四段が勝ちになってると。

 棋譜は下のURL。角換わりで、三浦弘行の冤罪桂跳ねに対して、その時の竜王戦で渡辺明が打った△4二角を羽生三冠が採用。それに藤井翔太が挑む展開です。

https://www.shogi.or.jp/column/2017/04/7_3.html

 なおP.181に、羽生善治三冠が初めて年間勝率6割を切ったと書かれている。

 

 あと、歴史に残る「コンピュータが名人を倒した一戦」も掲載されている(P.102)。あんまり解説は詳しくない(と思う)。ただ、最後に永瀬拓矢六段の『(事前練習の)通算勝率は1割程度だったが、実戦でその1割を引くことは可能だと思った』というコメントがある。この事前練習をしたのは、文脈から考えて佐藤天彦名人だろう。コンピューターの対名人の勝率は9割ということである。もう完全に「名人に香を引いて勝つ」レベルに達してしまったのだろう。

 

将棋世界平成29年5月号詰将棋サロン

  • 2017.04.09 Sunday
  • 09:26

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 次の一手はあっさり解けた。若島詰将棋はしばらく見ていて、やる気がなくなった。

 せめて詰将棋サロンを先月号に続いて8題解こうと思ったが、まだ4番までしか解けない。

 5番は逆にアレしてしまう。2手目、絶対にそうだと思うのだが、取ってアレしてしまう。

 1はあっさり解けたが、2と3とが苦戦した。3はまだ「あの程度」が盲点になってただけだが、2はマジで難問良問だ。普通はアレしちゃう(私もアレした)けど、どうしても詰まない。何と、アレなのだ。

 

 ところで、私の棋力って、今、どれくらいなんだろうな... 相当落ちたことは間違いないけど。

コンピュータに名人が敗れた将棋電王戦、▲3八金に対して佐藤天彦名人がもし…

  • 2017.04.03 Monday
  • 21:01

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 △8四歩ではなく、△3四歩だったら。

 そして、以下「角道止め四間飛車(要するに昔は甘プロ問わず大流行した普通の大山スタイル四間飛車)」に組んだら、コンピュータさんはどうしたのだろうか。

 

 

 下記のブログのように、▲3八金に対して振り飛車になっても十分だと考えている方もいる。

第二期電王戦第1局で指されたPonanzaの初手▲3八金戦略について

http://www.fgfan7.com/entry/2017/04/02/112243

 

 しかし、どの形も「正しく」囲っていない。ゆえに、振り飛車が勝つ。

 一応「囲っている」盤面もあるが、後手の「囲い」の方が固い。よって、振り飛車の必勝形である。

 

 ところがPonanzaは、▲6八→7八玉、▲5七銀▲7七角を指し、そしておもむろに、▲3八金を4八、5八…

 まさかまさか。

 

 

 

将棋現役名人vsコンピュータの世紀の一戦、▲3八金でコンピュータ圧勝が話題になっているけれど…

  • 2017.04.02 Sunday
  • 12:52

 ドスパラ、歴史的一戦をぶち壊し。

 

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 おそらく、多くの人がそうなるだろうと思っていただろう。

 現名人佐藤天彦vsコンピュータ二番勝負の第一戦。71手で佐藤天彦名人の戦意喪失して投了。PONANZAの圧勝で終わった。ついにコンピュータが人間の名人を打ち破った。2017年4月1日。もちろんエイプリルフールではない。

 私はニコ動をライブで見ていないので分からないが、トラブルで中断があり、歴史名局をぶち壊したらしい。次回から、パナソニックとか富士通とかのパソコンを使ってくれ。

 

 これが投了図。

 

 

 ▲3八金が話題になった。私はこの日は午前中に仕事してたので、昼過ぎに帰電車の中でTwitterを見て知った。

 これでボコられたのでは、コンピュータの圧殺のイメージを持つだろう。まるでコンピュータが一手無駄手を指し、自らハンディを与えたようなイメージである。

 

 

 しかし、そういうことなのだろうか。

 中盤の佐藤天彦名人の△8八歩の評判が良くないらしい。

 

 

しかし、それも間違っている気がする。

 問題は、むしろここ。横歩を取った局面ではないだろうか。

 

 

 以下、コンピュータさんは手順に▲3七銀→▲4六銀→▲3七桂と繰り出し、△の佐藤天彦名人が角道を開けたらあっさり角交換。こんな局面になった。

 

 

 横歩取り△3三角戦法は、▲が3六→2六と戻すうちに、△は3三角→2二銀と組み、親切にも先手が取ってくれた△3四歩のお陰で飛車や銀が自由にさばけるようになる(もっとも最近は△2三歩と打つらしいが)。その考えをもっと極端に考えたのが上図ではないだろか。一歩損だが、駒の効率は圧倒的に先手が良いようにしか見えない。角交換によって生じた壁銀があまりに痛々しい。

 

 とはいえ、強行スケジュールにコンピュータのトラブル。佐藤天彦名人にばかりハンディを課している。歴史的一戦なだけに、「お互いに」ベストで闘って欲しかった。

 

将棋世界2017年4月号詰将棋サロン

  • 2017.03.11 Saturday
  • 10:39

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 若島正の詰将棋、まだ解けない。どうやって右辺に持っていくんだ。4三じゃないのか。

 必死問題は必死に解いて分かった。

 そして詰将棋サロン。今月の将棋世界詰将棋サロンは初入選特集だ。

 これは、神様がくれたプレゼントかもしれない。

 

 久しぶりに、8題解けるかもしれない。

 

 しかし、こんな作業、ほんの二十五年前までは、2日もあれば楽勝だったのに。

 やっぱり、もう「戦場」には戻れないのだ。もっとも、戻る気もないけれど、長い年月はここまで脳みそを腐らせるのだと、将棋世界を読むごとに思う。

三浦弘行コンピュータ不正疑惑が一段落して思ったこと

  • 2017.03.04 Saturday
  • 20:01

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 将棋世界の発売日、あっという間に気にしなくなった。

 不思議なものだ。

 ほんの30年前は、本能のように、一日でも早く、そのために千駄ヶ谷の将棋会館まで行って買っていた。

 

 綺麗に忘れてた。あの素晴らしい愛は、もう一度来なかったのだ。

 

 

 

横歩取り△4五角戦法、△1八銀

  • 2017.02.27 Monday
  • 05:33

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 せめて将棋県代表くらいにはなれないかと思ったが、それが無理だと徐々に判明して、将棋の勉強が日に日に疎かになった頃。

 「諸般の事情」により将棋を指さざるを得なくなった時に、勝利のために確信犯的にこの戦法を随分と使った。今にして本音を言えば、楽して勝つために。

 もっとも、最近はこの戦法に限らず、プロの研究成果の多くが日本将棋連盟謹製の書物やインターネットに堂々と公開されてある。「横歩取りは生きている」や「横歩取りガイド」を読んで、「それ以上の事を知ってるぞ」と粋がっていた頃が恥ずかしくも懐かしい。

 

 そんなわけで、将棋情勢紹介で笑いが取りにくい「今」であるが、さすがにこれは書いてないだろう(?)って感じのお笑い系の一手。もっとも、今は亡き将棋ジャーナルに書いてあったけど。

 皆さまご存知のこの局面。

 

 

 ここで後手が△3三桂なんて跳ねる可能性は低い。仮に跳ねても、▲3六香△6六銀とか、▲3六香△同角▲同歩で次に△5五香か△4五桂かを狙うパターン。とにかくこの将棋は「禿しく概出」だけは避けるのだ。

いかがだろうか。

 もちろん△3三桂▲3六香△6六銀なんて、「もう秋田」「逝って良し」と言われるのがオチ。

 

 ただし、△2六飛でも△2五飛でもない。

 △1八銀

 


 知ってたら全くウケがとれないけど、知らないとバカウケ(←死語)。

 以下▲同香ならば、△同角成▲3九金△2五香。

 

 まあ所詮はお笑い系の手ですけど、なーに、初手▲7六歩に△3二飛なんてゴミ戦法が少し前までまかり通っていたのだ。気にしない気にしない。

 

 

佐藤天彦名人、かなり可哀想じゃないか?

  • 2017.02.26 Sunday
  • 12:34

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 現役名人vsコンピュータの電王戦のスケジュールだけど。

第1戦が4月1日

第2戦が5月20日

 これ、名人戦の真っ最中じゃん。

 

 今ネットで調べてみたけど、今季の名人戦スケージュール見つけられなかった。だけど名人戦は例年4月〜6月にやるし、どうせ今年も例年どおりでしょう。俺、春の人コン戦が終わって名人戦が始まるってイメージだったんです。

 世紀の対決、名人戦の真っ最中にぶつけるなんて、髪の毛が少し花形満な天彦名人、辛すぎね〜か?

 

 それとも、「もうどっちが強いか分かってるでしょ?」って感じなんでしょうか。そういえば、改良alpha碁は藤原佐為のように謎の棋士としてネットで大暴れして、日韓中のトッププロをボコって消えてしまった。もう、人コン戦はイベントにならないのだろうか。

 マハポのお兄さんみたいなドスパラの激安パソコンと闘わされる現役名人。でも、シンギュラリティなんて起きないらしいけど。結論っぽいことを言えば、将棋も囲碁も、コンピュータを舐めすぎたということだろうか。だって、囲碁も将棋も、コンピュータの方が強いと考えるほうが常識的考えだ。

 

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